教員紹介

増田 都希(ますだ とき)

主な研究テーマ

18世紀フランスの「礼儀作法論」と政治経済論

一般に、社会秩序を守る「法」は「宗教道徳/実定法/慣習的な法」の3つに大別される。
「慣習的な法」は、集団のメンバーの合意によって慣習的に形成される法を指し、「礼儀作法」はここに含まれる。また、「礼儀作法」はとりわけ集団のメンバー間の円滑な人間関係から社会秩序の実現を模索する法でもある。フランスでは「宗教道徳」を司る教会と「実定法」を司る王権という二つの伝統的権威が揺らぐ18世紀に礼儀作法をめぐる闊達な議論が展開される。いかなる社会を目指すのかを論じる「礼儀作法論」を、当時の政治経済論との関係から読み解くことを目指している。

講義およびゼミナールの指導方針

GLPの一環として1月末に実施される「欧州短期海外調査」に向けての準備を行う。「海外調査」自体はわずか10日間で、漠然と参加すれば単なる観光旅行で終わりかねない。そうしないためには、各人が明確な問題意識を持って検修に望むことが不可欠であり、そのための入念な準備作業をすることが本ゼミナールの目的である。

前期の前半はEUについての文献を輪読し、EUの歴史、制度、問題点などについて理解を深める。併行して、欧州大学での共同研究発表会でのプレゼンテーションのテーマを決定し、調査結果を日本語で報告する。後期は調査・研究発表のスキルの向上を図りつつ、英語でのプレゼンテーションの準備に取り組む。また、訪問都市・施設・企業などの事前調査をグループ単位で進める。

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