教員紹介

竹内 幹(たけうち かん)

主な研究テーマ

専門は,実験経済学,行動経済学。主に,組み合わせオークションや時間選好の研究に取り組んでいます。

(1)時間選好に関する経済実験
人は,将来得られる大きな利得よりも,少ない利得を現在得ることを好む傾向があります。時間選好とは,現在と未来のトレードオフに直面する個人の意思決定にかかわる選好のことです。近年,経済学ではこの時間選好に関する研究(貯蓄・投資行動,退職や医療行為の意思決定,依存症の治療など)が進んできました。

私は,利得発生の遅延を現在時点でのリスクに置換する経済実験を行い,リスクと遅延の正の相関を確認しました。このようにリスク選好と時間選好の両方が同時に働く意思決定をテーマに研究を続けています。

(2)アイトラッキング(視線)
人の意思決定と視線には密接な関係があります。したがって,視線(どこを見ているか)を観察することで,その人の意思決定過程を推測することができます。また,逆に視線を誘導することによって,間接的に意思決定に影響を与えることもできるのです。この相互関係についての実験を行い,データを分析しています。

(3)組み合わせオークション
組み合わせオークションとは,複数の財が同時に競りにかけられる競売のことで,買い手は複数の財を組み合わせてパッケージを作り,入札します。ひとつの財を競り落とすだけのオークションに関しては,すでに確立された理論があり,実験研究の蓄積も豊富にあります。しかし組み合わせオークションについては,理論的研究が今,まさに進行しているところです。また,実験を重ねることで理論の形を探っている段階です。

講義およびゼミナールの指導方針

学生の皆さんには,講義を通じて「教養としての経済学」を身につけてほしいと考えています。経済学は必ずしも明日の生活に役立つものではありません。すぐに景気予測ができるようになるわけではないですし,卒業生が全員,エコノミストになるわけでもないでしょう。しかし皆さんが将来どんな職業に就くとしても,経済学の考え方の枠組みは思考の助けになります。

私のゼミでは,学生1人1人が興味を持っている社会問題について,経済学的な思考の枠組みを使って説得的な主張を展開できるようにすることを目指します。自分とは違う意見を持つ人を説得するため,どんな材料を集めたらよいか。マスメディアや官公庁が公開している資料や学術論文など,膨大な資料の中から必要なものを探し出す方法が身につくようにします。また,それらを上手く組み合わせて説得力のあるプレゼンテーションをするための,編集力,文章構成力,話し方といったコミュニケーション能力を磨くことを目標にします。

教員HP
https://sites.google.com/view/takekan/home
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