在学生の皆さんへ

四大学連合(医療・介護・経済コース)

東京医科歯科大学、東京工業大学、東京外国語大学及び一橋大学が平成13年3月15日(木)に締結した「四大学連合憲章」に基づいて設定された「複合領域コース」(特別履修プログラム)*のうち、経済学研究科が取り組んでいる「医療・介護・経済コース」の一部講義についてご紹介します(参照:四大学連合 )。

「複合領域コース」(特別履修プログラム)の設定

一大学では提供できない教育プログラムを、二大学又は三大学が、相互に提供するため、「複合領域コース」を設定し、これまでの高等教育機関が育てることのできなかった新しい人材を育成することを目的とする。
2年次以上の学科等に所属する学生を対象とする。
履修を希望する学生の募集、選考方法は、各コースごとに定める。
学生は、他大学の「特別聴講学生」とし、図書館その他の施設を利用できるものとする。
学生が、他大学で取得した単位は、所属大学の単位に換算(単位互換)するものとする。

コースのねらい、趣旨

我が国において、医療は「経済問題」であり、その「持続性」が問われている。国民の健康・生命に関わる医療サービスの質を確保しつつ、効率・公平に提供するためにはエビデンス(実態把握)とロジック(論理構築)を基礎とする、経済学等社会科学の知見が求められている。例えば、「費用対効果」などコストに見合う効果の検証や健康増進・効率化に人々や医療機関の選択を誘導する「インセンティブ改革」などがある。本コースでは経済学にとどまらず経営学、社会学、医学、工学などの科目を含む学際的なカリキュラムを提供することで、多面的総合的な学識を併せ持った人材を養成する。

コース定員

若干名

コース修了要件単位数

20単位 (自大学14単位、他大学6単位)

コース履修の問い合わせ先

出願手続き:一橋大学教務課(コース履修の手引き等
講義内容等:一橋大学大学院経済学研究科医療経済プログラム

講義紹介(一橋サイド)

当コースの一橋大学サイドの中心的講義は次のとおりです。

・医療経済論I
・現代経済論B
・医療経済論II
・医療保険論
・医療産業論
・健康増進政策論・医学総論
・医療管理政策論
・保健医療活動とリスク管理
・医療工学概論
・医療経済分析
・医療経済学セミナー

「医療経済論II」「医療保険論」「医療産業論」「医療工学概論」は、一橋大学千代田キャンパスにて開講されます。
「健康増進政策論・医学総論」「医療管理政策論」「保健医療活動とリスク管理」は東京医科歯科大学教員による授業科目で、集中講義期間に開講されます。

これらの講義は、コース履修者(特別履修学生)ではない一般の一橋大学学生も履修することができます。

講師紹介

・一橋大学教員(財政学、医療経済)
・東京医科歯科大学教員(血液行政、小児科、薬学、救急救命、医療安全、DPC研究などの各分野)
・東京工業大学教員(手術用ロボット、CT装置、医療診断などの各分野)
・米国ユタ大学薬学部教員(先端医療開発)
・非常勤講師、ゲストスピーカー(日本総合研究所、トーマツ、経済産業省、産業技術総合研究所、NEDO、三菱総合研究所など)