実験経済学α 2009年度 前期 火曜 2限


[ 授業概要・授業の到達目標] 最終更新日:2009-03-07
実験経済学を講義します。この講義で前提となるのは、ミクロ経済学の教科書に登場する「合理的な個人」はあくまでフィクションだという認識です。経済学モデルのなかでは、シンプルな効用関数の最大化が行動規準とされていますが、現実世界の人間はもうすこし複雑でしょう。実験経済学は、そうした実際の人間の行動を観察するために、実験室(ラボ)のなかで被験者を経済学モデルと同じような状況下におきます。そうした実験結果をふまえ、経済学モデルと現実とのギャップをうめていこうとしています。オークション、公共財、ゲーム理論、市場取引、協力行動など、多くの分野で経済実験が行われてきました。それらの結果を学ぶことで、経済的な意思決定についての理解を深めましょう。

[ 授業計画]
第1回:イントロダクション:数当てゲームに見る合理性
第2回:市場実験1
第3回:市場実験2(独占)
第4回:公平性(最後通牒ゲーム)
第5回:公共財の供給・信頼ゲーム
第6回:リスク選好・損失回避
第7回:時間選好1「今日やるか明日やるか」
第8回:時間選好2「やっぱり明日にしよう」
第9回:オークション理論1
第10回:オークション理論2
第11回:男女の違い・文化の違い
第12回:実験手法(被験者の選好をあぶりだす)
第13回:実験経済学の誕生
第14回:レポート発表と講義レビュー
第15回:まとめ・評価・他

[ 教科書・参考文献]
特に指定はありませんが、参考文献をもとに講義をします。4は大変面白い読み物として、おすすめです。

1.リチャード・セイラー、『セイラー教授の行動経済学入門』篠原 勝訳、ダイヤモンド社、2007。
2.川越敏司、『実験経済学』東京大学出版会、2008。
3.西條辰義(編著)、『実験経済学への招待』、NTT出版、2007。
4.ダン・アリエリー、『予想どおりに不合理』熊谷淳子訳、早川書房、2008。
5.Holt, C. Markets, Games, & Strategic Behavior, Pearson Education, 2007.
6.Kagel, J. and Roth, A.(eds)Handbook of Experimental Economics, Princeton UP, 1995.
7.Plott, C. and Smith, V.(eds)Handbook of Experimental Economics Results, Vol.1, North-Holland, 2008.

[ 成績評価方法 ]
レポート25%・宿題25%・期末試験50%とします。

[ 備考]
講義では紹介しきれないことも含め、講義内容をよく理解していただくために、宿題をほぼ毎回出す予定です。
レポートでは、自分で実験研究をしてみたい理論・行動などをまとめてください。講義中に発表していただく予定です。

[ 配付資料等 ]
実験経済学α シラバス(PDF)
2009年4月07日 資料(PDF)(PowerPoint)
2009年4月14日 資料(PDF)(PowerPoint)
2009年4月21日 資料(PDF)(PowerPoint)
レポート課題(PDF)