経済学部のカリキュラムは、導入(100番台)・基礎(200番台)・発展(300番台・400番台)という形で、連続性を持つように構成されています。標準的な履修計画としては、1年次に導入科目、2年次に基礎科目、3・4年次に発展科目、という履修パターンを想定していますが、必ずしもそのようなパターンに縛られる必要はありません。特に経済学部では、5年間で修士号を取得する道が開かれており(「5年一貫教育システム)、そのために意欲的な履修計画を立てることも考えてみてはどうでしょうか。
いずれの場合でも、各科目の履修に際しては、良い成績をとることが重要になってきていることを認識しておいて欲しいと思います。例えば、3年次までの成績が優秀であれば、4年次の春の段階で大学院への推薦入学の道が開かれます(「大学院進学に関する情報」)。また、一般の大学院入試でも、経済学部科目の履修内容と成績は重要な要素と考えられており、自分の将来の選択肢を広げておきたかったら、急いで単位をとることよりも、適切な科目を履修し、良い成績を残すことが重要になってきます。
また、大学全体でも、色々な面で成績重視の方向性に向かっており、のちのち後悔しないためにも、(先輩たちが何と言おうと)一生懸命勉強して欲しいものです。みなさんも「勉強すればするほど勉強が面白くなる」という経験を1度くらいは経験したことがあると思いますが、大学で教えられる科目もまさにそういう性格をもったものが多いと思います。最初は、あまり面白くないように思われる科目も多いかもしれませんが、先生に質問したりしながら少し頑張って勉強してみてください。きっと面白さが見えてくると思います。
さて、具体的な履修計画についてですが、まず、1年次には100番台必修科目「経済学入門」、「経済思想入門」、「統計学入門」、「経済史入門」を履修しておいて下さい。これらは、様々な分野の経済学を学ぶ上で必要となる、あるいは、知っておいた方がよいということを教える科目だからです。また、それと同時に、これらの科目を通して、経済学とはどのような学問なのかということを感じて欲しいと思います。その意味では、これら4科目は新入生にとっては、経済学との「出会い」の場となるわけですから、よい「出会い」があることを願っています。
1年次に100番台必修科目をすべて履修するとしても、それ程負担にはならないと思いますので、1年の冬学期には200番台選択必修科目である「基礎ミクロ経済学」、「基礎マクロ経済学」、「基礎計量経済学」、「基礎経済数学」のいずれかを履修してみるというのもいいでしょう。履修規定上は、これら4科目のうち2科目(8単位)に合格する必要があります。100番台必修科目が「導入」という意味を持っていたのに対して、200番台選択必修科目は、いよいよ経済学を本格的に学ぶための「基礎」作りをするという意味があります。
3年生になるとゼミに参加して、現実の経済問題や経済学について本格的に学んでいくということになるわけですが、実は200番台択必修科目の履修で出来ているはずの基礎が出来ていないと感じている教員がすくなくありません。ぜひ1年生の冬学期から2年生にかけて履修されていることが期待されている200番台選択必修科目は、しっかりと勉強して基礎作りをしっかりしてきて欲しいと思います。特に、ゼミの選考基準として、200番台選択必修科目の中の特定の科目に「合格していること」という要件を要求しているところもありますので、そのようなゼミ選考基準も参考にしながら、履修科目を決めて頑張って勉強して下さい。
200番台までの科目は、基本的には「導入」あるいは「基礎作り」という性格をもっていますので、経済学の本当の面白さにはなかなか出会えないかもしれません。そのような面白さを300番台の科目の中に見いだす学生は多いのではないでしょうか。その意味では、「基礎作り」をしながら、2年生の時から300番台の科目を履修してみることはいいかもしれませんね。ただし、300番台科目の中には、いくつかの200番台科目の履修を前提とする科目も多いですので、特に2年次に300番台科目を履修しようとする場合には、担当教員に相談してみることを勧めます。
3年生になるとゼミに参加して経済学を本格的に勉強するようになり、経済問題や経済学に対する興味も深まってくることでしょう。300番台および400番台の様々な科目の中から、興味のある科目を選んでぜひ積極的に勉強してください。ただし、400番台科目は基本的には大学院科目ですので、履修の際には必ず担当教員と相談しなければなりませんが、特別な事情がない限り、履修準備ができていると思われる学部生は400番台科目でも積極的に受け容れることとなっていますので、少々難しいかもしれませんが挑戦して欲しいと思います。特に、大学院進学を考えている学生は、学部時代に履修した400番台科目のうち、学部卒業に必要な単位数を超える10単位分までは、大学院の単位として認められる制度がありますので(「大学院進学に関する情報」を参照のこと)、その意味でも400番台科目の履修は積極的に考えておいた方がよいと思います。
経済学が、大変面白く(意外と?)役に立つ学問であることは、 色々な先生が語っておられることでもあり(「経済学への招待」のページも参考にしてください)、そのことを信じて学部生のみなさんも、「単位をそろえるため」あるいは「楽に卒業するため」といった視点ではなく、「経済学の考え方を身につけて卒業していく」といった視点で、履修計画をたて、勉強していって欲しいと思います。