マクロ経済学が専門です。特に家計消費、中でも特に家計の耐久財消費に関して最も強い関心を持っています。耐久財消費とは、例えば家具や電化製品や車のように、長く使え、使っても直ちに消滅しないような消費を指します。このような耐久財消費は景気と経済政策に強く反応することが知られています。これは、非耐久財消費とは大きく違う特徴です。したがって、耐久消費の反応を考えることは、これまでの景気循環や経済政策の効果の含意を変え得ると考え、今後もこの方向の研究を進めていく予定です。
また、耐久財の研究の応用先として、異質な家計、家計のライフ・サイクル、課税政策に関心があり、研究を進めてきました。更に出来る研究分野を広げようと今後も学習・研究を続けていく予定です。
基礎マクロ経済学を担当します。基礎マクロ経済学では、まず前半に(1)マクロ統計、(2)家計や企業の行動、(3)均衡を教えます。そして、前半に学んだ知識を使って、(4)景気循環と資産価格理論の入門的な内容、(5)経済成長の基礎、(6)財政金融政策の効果を軸として教える予定です。また、これらの内容が私たちや学生の皆さんの生活や将来に密接に関連するものであることを例を使って話をする予定です。また、可能な限りミクロ経済学や計量経済学との関連性、および中級レベル以上のマクロ経済学との接続も意識して授業を行う予定です。