(1)名目および実質為替レートモデルの理論・実証分析
(2)沖縄の本土返還を通じた通貨体制変化の経済的影響に関する実証分析
(3)トレンド・インフレに関する理論・実証分析
(4)非線形動学的確率的一般均衡モデルのベイズ評価方法の開発
(5)地域間価格差における輸送費用と価格硬直性の役割に関する実証分析
(6)日本語古新聞の電子テキスト化とテキスト解析
大学院の講義では、経済主体の異時点間選択と期待形成の役割を重視したマクロ経済モデルを概説し、その理論的なインプリケーションを実証的に評価する。学部の講義では、背後にある経済論理を明示し国際金融論を概説する。
大学院ゼミではマクロ経済学および国際金融の実証分析を主たる研究対象にする。ゼミでの指導方針は、(1)経済学的に重要なファクトを計量経済学的および時系列分析的手法を用いて定型化する、(2)定型化されたファクトを説明する理論仮説を自ら構築しその仮説をデータで検証する、または(3)既存の理論仮説の新しい実証方法の確立である。国際的な学術雑誌への投稿および出版を目指す。学部ゼミでは世界的に広く読まれている英文教科書を輪読し、マクロ経済学のグローバルスタンダートを学ぶ。同時に毎回のゼミではFinancial Timesなどの英字経済新聞の記事を要約し議論することを通じて、理論だけではなく、現実の世界経済における諸問題に対する積極的な態度を身につける。