医療経済学,健康政策の研究に従事してきた。現在,教育は経済学研究科・経済学部で行い,研究は社会科学高等研究院で行っている。
1. 保健財政
* アジア・アフリカ諸国における医療保障システムの構築,モニタリング・評価
* 公的医療における資源配分の効率性,公平性
* 医療技術評価,保健医療介入の費用対効果
* Sin taxによる保健医療の財源調達
2. 健康行動,予防
* 金銭インセンティブによる健康行動変容(生活習慣,ワクチン接種)
* ナッジ,ブーストによる健康行動変容
* 集団レベルでの予防介入の効果と費用対効果
* 健康の社会的決定要因,健康の不平等
近年の主な研究対象国:日本,イギリス,セネガル,タイ,ブータン,チリ,西アフリカ経済通貨同盟
研究方法:統計調査,疑似実験手法による調査・行政データ分析,ランダム化比較試験(フィールド実験),ラボ実験,エビデンス統合(システマティック・レビュー,メタアナリシス)
講義では,議論を通して基本的な知識や考え方を習得することを重視する。日本だけでなく国際的な観点から自分の考えをまとめることができるように指導する。ゼミではこれらに加えて,独自の問題意識やプロジェクトを持ったうえで勉強に取り組み,学術論文として取りまとめられるよう支援する。