教員紹介

岡室 博之(おかむろ ひろゆき)

主な研究テーマ

1. 研究開発とイノベーションの実証研究
(1) 中小企業の共同研究開発及び産学官連携の組織・契約形態とプロジェクト成功要因の分析
(2) 研究開発と産学官連携に関連する政策の効果の検証:クラスター政策と自治体の政策

2. 企業の開業と開業後の成果の実証研究
(1) 開業後の経営成果とイノベーションの要因
(2) 開業の希望・準備の要因とその時系列変化
(3) 地域の開業促進政策の効果の検証

3. 地域企業の長期ミクロデータベースの構築と活用
(1)「帝国銀行会社要録」府県別データベースの構築と公開
(2) 戦後初期の大阪府中小企業近代化政策の効果
(3) 朝鮮特需の地域企業への影響の検証

講義およびゼミナールの指導方針

担当する講義では理論と実証のバランスを重視し、理論と現実の接点が分かるように心がけている。学部講義は、産業組織論と企業経済学の主要な論点を理論と実証の両面から解説する。企業データを収集・分析する課題を通じて、応用ミクロ理論が産業・企業の分析にどのように結びつくのかを理解させる。大学院講義は学部講義で扱った分野の一部を理論的に深く掘り下げることを目的とするが、実証論文の読解等の課題を通じて、受講者が実証研究にも理解を深めるよう努めている。学部3年生のゼミナールは、理論的基盤と研究方法を身に付けることを目標にしている。産業組織論と計量経済学のテキストの輪読と議論に加えて、冬学期には英語の専門論文を読み、他大学のゼミとの合同研究発表会に向けてグループ研究を行う。学部4年次は卒業論文への取り組みが中心になる。明快な考察に基づく計量分析ができるよう指導し、独自性のある研究を奨励している。大学院のゼミは修士論文・博士論文に向けての研究報告を中心に進められる。

教員HP
https://www1.econ.hit-u.ac.jp/okamuro/english.html
https://scholar.google.com/citations?hl=en&user=0lqBZf8AAAAJ&pagesize=80&view_op=list_works
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