教員紹介

保里 俊介(ほり しゅんすけ)

主な研究テーマ

主な研究分野は労働、高齢化に関連するマクロ経済学です。これまでは経済成長に伴う労働時間の変化要因の分析、高齢化に伴う最適インフレ率の変化の分析などを行ってきました。経済成長に伴って平均労働時間は短縮してきましたが、それと同時に高齢化や所得税率の上昇も起きてきました。平均労働時間が所得効果(短い時間でもより多くのものを作れるようになったため、労働時間を短縮する効果)によるものなのか、あるいはその他の要因によるものなのか、タイムユースデータを用いてHome productionにかける時間を分析することで明らかにしました。Home productionは所得効果が主な要因の場合減少しますが、税率上昇や時短政策によるものだった場合増加するという理論的示唆に基づき、主要要因は所得効果が主要因だと結論付けました。

講義およびゼミナールの指導方針

学部の基礎マクロ経済学を主に担当します。ソローモデルやローマーモデルなど長期の動学に関するトピックを学んだあと、IS-MPやマンデル・フレミングモデル、貿易と政府の役割など、短期のマクロ動学に関して学びます。また、異時点間最適化についても教えます。現代の経済学は単なる理論だけでなく、実際のデータとの整合性を重視していることを踏まえ、現実のデータを用いながら、経済理論が実際の経済現象を理解するのにどのように役立つかという点を重視します。また、マクロ経済学の観点から最新のニュースや事例を可能な限り取り入れるよう努めます。

教員HP
https://shunsuke-hori.pages.dev/
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