教員紹介

笹倉 一広(ささくら かずひろ)

主な研究テーマ

(1)中国古典文学
主な専門分野は古典の小説,および関係書誌学で,明清の小説を中心に研究している。一方,中国正統文学である詩文を学生に教養として教授する方法も研究している。
また最近本学と関係の深い渋沢栄一と論語について調査研究をしている。

(2)中国語教育
学生のパソコン所有率およびインターネット接続率がほぼ100%になった現在,ITを利用した効率的教授方法を模索・試行している。

講義およびゼミナールの指導方針

学部の語学講義では実践的な語学を目指し,初級は会話主体の授業で,ITを活用し,ホームページで音声・動画教材・補充問題等を提供し,小テストは即日成績フィードバックや講評を行っている。共通教育の言語文化科目の中国文学では古典文学を,詩文から戯曲・小説にわたる広い分野について広く取り上げ,文学に限らず広く中国古典文化の教養を深める立場から講義している。後期向けの経済文化では中国古典小説に見られる経済活動の考察を通じて,中国の伝統的な経済思考様式の探究や,本学の特性に応じて渋沢栄一に見られる論語などを講義している。共通ゼミでも渋沢栄一と論語の関係を取り上げることが多い。学部の共通ゼミナールは受講生の興味に応じて中国古典のテキストの輪読を行う。

大学院では,講義科目は中国人留学生の受講者が多いことに鑑みて,経済活動での日中両国の文化差異に着目した講義をおこなっている。大学院ゼミでは,他研究科からのサブゼミとしての受講者が主であるが,事実上の主ゼミとして受講している。中国古典文学の研究方法を院生の研究対象に近い作品を読む形で指導するとともに,各学生の研究テーマについて個人的相談指導に応じ,修士・博士論文の指導にあたっている。

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