教員紹介

寺本 和弘(てらもと かずひろ)

主な研究テーマ

研究分野はマクロ経済学と労働経済学です。特に、Dynamic Stochastic General Equilibrium (DSGE) モデルの推定や DSGE モデルによる景気循環に関する定量分析のほか、サーチ理論に基づく労働市場動学に関する理論研究を行っています。直近では、(1) サーチマッチングモデルにおける失業や賃金動学に関するパズル(いわゆるShimer puzzle)に関する研究、(2) 企業内の昇進や配置転換とマクロ経済の関係性に関する研究、(3) ベバレッジ曲線動学と金融政策の関連性に関する研究、 (4) 消費者サーチモデルを用いた災害時のパニック買いの発生メカニズムと対処法に関する研究を中心に行っています。

講義およびゼミナールの指導方針

学部講義(300 番台科目)と大学院基礎・学部上級科目(400 番台科目)のマクロ経済学関連の授業を主に担当します。学部講義、大学院講義ともに、現代的・標準的なマクロ経済モデルを通じて、マクロ経済理論や定量分析の方法を理解することを目指します。学部講義では、大学院レベルのマクロ経済学へと橋渡しをすることを目的とし、簡略化・単純化したマクロ経済モデルをできるだけわかりやすく紹介します。大学院講義では、動学計画法を用いたマクロ経済モデルに慣れ親しむために労働サーチモデルを紹介するほか、リアルビジネスサイクルモデルやニューケインジアンモデルなどの景気循環モデルを紹介します。マクロ特論では、大学院講義で学習した内容を前提に、最新のマクロ経済学に関する研究を紹介し、論文の輪読などを通じてそれらを受講者とともに学んでいきます。

教員HP
https://sites.google.com/view/kazuhiroteramoto/home
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