教員紹介

森 悠子(もり ゆうこ)

主な研究テーマ

私は、貧困や格差の問題に関心をもち、日本とインドを中心に研究を行ってきました。日本における研究では、労働経済学の視点から、最低賃金制度、障がい者雇用制度、賃金格差などを主なテーマとしています。一方、インドにおける研究では、議席割当制度の効果に関する分析、道路整備と医療アクセスの関係、農業部門における抗議活動の実態などを扱ってきました。いずれの研究においても、政府統計などの二次データや、フィールドワークを通じて収集した一次データを活用し、ミクロ計量経済学の手法を用いて実証分析を行っています。

講義およびゼミナールの指導方針

学部・大学院の両方で日本経済論を担当しています。学部講義では、日本の経済発展の歴史、金融政策や財政政策の特徴、さらに現在の日本が抱える諸問題(労働、企業、農業、社会保障など)について、できる限り包括的に講義します。これにより、受講者が日本経済の課題を経済学的な視点から考察できる力を養うことを目指しています。大学院講義では、日本の貧困や格差の問題、労働経済学を中心とした政策評価について、最新の日本に関する実証研究を紹介しながら、学生の研究の基盤を築くことを目的としています。ゼミナールでは、応用ミクロ計量経済学の手法を用いて政策評価を行うためのデータ分析スキルを身につけられるよう、丁寧に指導します。

教員HP
https://sites.google.com/site/yukomori17/
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