(1)アジア諸国を対象とした環境政策の設計と評価
(2)フィールド調査・実験を用いた環境経済学的研究
(3)社会的選好と主観的信念を考慮した環境政策研究
環境経済学の講義では環境汚染や気候変動が人間の健康・経済に与える影響や損失の可能性についての議論から始める。その上で、環境汚染や温室効果ガス排出量を最適な水準にするための政策（すなわち環境政策）の必要性を論じる。そして、ミクロ経済学理論などの「ロジック」に基づいて政策を設計し、その政策案の試行や他地域での事後評価による「エビデンス」に基づいて政策手段の選択を行うという考え方を学ぶ。これにより、政策形成を合理的に行うための思考法を養う。さらに、国内外の具体的な環境問題・政策の事例を共有する。
上級環境経済学Iでは環境経済学の学術論文を読むための訓練を行う。また、日本における実際の環境政策の事例について学ぶ。これにより、環境政策研究における専門的知識を収集する能力を習得することが目標である。同時に、環境政策研究の手法やトピック、発見についての最先端の知識を共有することを目指す。