教員紹介

横山 泉(よこやま いずみ)

主な研究テーマ

(1)賃金格差の長期動向についての分析
(2)配偶者控除制度が女性労働供給へ与える影響
(3)賃金硬直性の理論的・実証的分析
(4)法定労働時間短縮の影響
(5)正規・非正規労働者の雇用調整
(6)教育訓練給付金の効果分析
(7)コロナ禍の影響、休校の効果分析
(8)飲酒が賃金に与える影響
(9)マッチデータによる、為替変動の外的ショックに対する雇用・賃金調整の推定

講義およびゼミナールの指導方針

必修科目であるミクロ経済分析(国際・公共政策大学院)では、公共政策分析を行う上で重要なツールとなる、ミクロ経済学の主要な理論をカバーする。消費者理論・生産者理論・市場均衡・市場の失敗などのミクロ経済学の主要なトピックをよく理解することを目的とする。また、これらの経済理論が実際の社会や政策でどのように使われ、なぜ有用かといった、実用例・応用例を交えながら講義を行う。手法は部分均衡、一般均衡、ゲーム理論、メカニズムデザインまでをカバーする。

応用計量経済分析Ⅱでは、計量経済学の基礎をすでに学んでいる学生を前提に、学術論文等で頻繁に使用されている計量経済分析の手法を解説する。特に内生性の問題に焦点を当て、Randomized Controlled Experimentの概念を深く理解した上で、 多重回帰モデル、 Difference-in-differences、 パネル分析、操作変数法、Regression Discontinuity Design、Propensity Score Matchingなどの、様々な内生性への対処法を講義する。講義の中では、Stataを用いた実践的な指導も行い、実証分析を実際に行う力を養う。

学部ゼミでは、労働経済学の実証分析を用いた卒業論文を作成することを目標とする。そのための基礎知識として前半は労働経済学の教科書を読み、章ごとに学生に報告してもらう。その後、時事問題などを扱った新書を輪読し、社会問題への知識を喚起する。3年生の秋冬学期からは、応用計量経済分析Ⅱで扱うような計量経済分析の理論の復習も行った上で、実際にデータとStataを用いながら論文執筆のスキルを身に着ける。4年生からは卒論指導を行う。

教員HP
https://sites.google.com/r.hit-u.ac.jp/izumi-yokoyama/
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